登記完了予定日の遅れについて

令和7年も残り4か月を切りました。
まだまだ暑い日が続きますね。

令和6年4月から相続登記の義務化がスタートしました。
令和8年4月からは住所氏名変更登記も義務化となります。

おそらくそれらの改正の影響もあるのだと思うのですが、昨年あたりから登記を申請してから完了までにかかる日数がこれまでよりも長くなっています。

1週間程度、遅くても2週間程度で完了していたのが、都内の法務局では1か月程度かかると案内されるところも出てきています。

法務局は「登記完了予定日」を公開しています。
 東京法務局各庁別登記完了予定日

令和7年9月9日申請分の不動産(権利)登記の登記完了予定日をまとめてみました。
都内24の法務局のうち、19の法務局で1か月程度かかる案内が出ています。

不動産(権利)

東京本局 10月9日
府中支局 10月10日
西多摩支局 10月10日
板橋出張所 10月9日
江戸川出張所 10月10日
北出張所 10月16日
品川出張所 10月9日
渋谷出張所 10月14日
城南出張所 10月17日
城北出張所 10月20日
新宿出張所 10月16日
杉並出張所 10月8日
世田谷出張所 10月15日
台東出張所 10月10日
立川出張所 10月8日
田無出張所 10月15日
豊島出張所 10月14日
練馬出張所 10月7日
港出張所 10月8日

 

会社法人の登記についても、東京本局、渋谷、新宿、台東、港あたりは1か月程度かかると案内されています。
東京ほど顕著ではないにせよ、全国的にこれくらいかかる法務局が増えています。

不動産登記にしても、会社法人登記にしてもそうですが「登記申請さえ行えば、あとは気長に完了を待っていればよい」というものばかりではなく、その後のさまざまな手続などとの兼ね合いから、登記の完了を急がなければならないものもたくさんあります。

起業の促進などの要請から設立登記についてはファストトラックの対象となり、3日以内に処理するという制度も開始しているはずなのですが、法務局によっては形骸化しているような現状です。

司法書士に依頼せずに登記を行う件数が増えていると思われることや、法改正によって法務局側の作業負担が増大したことなどが主な原因として考えられていますが、いずれにしても当たり前のように登記完了まで1か月かかるような状況が続いてしまうのは望ましくないものと考えています。

あとは、事前に案内をしていても「依頼した登記はまだ完了しませんか?」という問い合わせも増えており、依頼を受ける私たちも困っております。何とかならないでしょうかね…。

登記を行った後に売却予定がある、登記を行った後に許認可や届出の手続を予定している、などのご事情がある場合は、このような状況に十分ご留意頂ければと思います。

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